ベンチャーに入ったのに、現状維持が心地よいと思ってしまう自分への苦悩。
毎日の業務をこなしていて、常に自分に不安が付きまとう。
「自分は本気を出せているか?」という不安。
仮に目標を達成した時、自分は心から震え、感動できるだろうか?
アスリートのように、今までの努力を思い出し泣けるだろうか?
するべき努力は思いつく。
家に帰る電車の中でも、読書はできるんじゃないか?
商談のロールプレイングを社長にお願いすれば、商談の自信がつくんじゃないか?
でも、できない。
時間がない・疲れていると言い訳し、やらないのです。
否、もしかしたら自分は「現状維持が心地よい」のかもしれません。
ベンチャーに就職しといて何言ってんだって感じですね。
新しいこと・変化への恐怖...
というよりは変化がないことの心地よさ。
些細な話ですが、
僕は一旦youtubeでお気に入りの動画が見つかると、何週間か同じものを見続けます。
AKB48の新曲が出ても、しばらく聞きません。
新しいものを基本的に受け付けない体質があります。
本気を出そうとしても、居心地が悪いから行動に移せないのです。
ここまで書いてみて、改めてクズな自分に気づきました。
言語化してわかることもありますね。
精神と身体が統合していないような、そんな不安定さを感じます。
もう一度振り返ろう。
なぜ今の会社に入社したのか。
僕がベンチャーに入ったのは、
主張できない自分を変えたかったから。
子供の頃から、思うことはあっても、言いたいことが言えない性格だった。
通知表でも、小学・中学の担任の先生から「いろいろ考えているようなので、自分の意見をはっきりいうようにしましょう。」と書かれたものだ。
自分の意見をいえず、コミュニケーションの軋轢で人間関係に支障をきたすこともあった。
なんでそういう性格だったのかはわからない。
ただ、自分の意見を言うのが怖かった。
それだけは覚えている。
学生の頃、サッカー部で僕はキーパーだった。
キーパーは、フィールドの一番後ろにいるから全体が見渡せる。
だから、誰よりも大声で指示を出さなければならない。
でも、怖くて・自信がなくてできなかった。
だからいつも怒られていた。
そんな僕でも、自分の殻を破れる瞬間はあった。
例えば、小学校6年生のとき、僕は学芸会で主役だった。
役を選別するオーディションみたいな場所で、やる気のない他の生徒を尻目に全力で声を出した。
その結果、先生に驚かれ、そして賞賛され、主役に抜擢されたのだ。
また、中学校3年生のとき、サッカーの最後の試合で、
劣勢で試合終了間際、かなりの大声をだして味方を鼓舞した。
顧問の先生は、「あいつが大声をだすなんて」と驚いていたようだった。
どうしてスイッチが入ったかはわからない。
でも、自分の殻を破れた時、すごく心地よかったのを覚えている。
殻を破った自分、すなわち「本当の自分」をお披露目できたときに快感をおぼえるのだ。
大学4年間は集団授業形式の塾講師のアルバイトをしていた。
人前で話すのは苦手だったが、自分はスイッチが入ると殻を破ける。
学習塾のアルバイトは、自分の殻を破いて、本当の自分で勝負できる場所だった。
就職活動時、周りは地元の公務員や地方銀行に就職する人が多かった。
親にも、公務員になれと言われていた。
ただ、このまま自分を主張できないまま終わるのは嫌だと思っていた。
だから、
東京に行くこと(周りと違うことをすること)=自分を突き通す(主張する)こと
という図式が成り立ち、東京就職を選んだ。
今の企業にしたのは、社長のビジョンに惹かれたから。
背景として、自分のお気に入りの大学教授の影響がある。
「仕事は楽しいものである」という考えをもつ教授に憧れを持っていた。
そういう大人は、理想とする「自分の確固たる考えを主張する者」に思えたからだ。
そういう人で日本が溢れたらいいと思う。そんな考えが社長のビジョンに一致し、今の企業に入社した。
さあ、今の自分はどうだろう?
仕事は楽しめているか?
自分を主張できているだろうか?
そもそも主張したい自分はなんなのか?
わからない。
迷走しながらも、とにかく走り続けるしかない。